#1: アメリカのクリスマス商戦 2006
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![]() アメリカのクリスマス商戦は、毎年11月の第4木曜日、サンクス・ギビング(感謝祭:11月の第4木曜日に祝われる)という祭日の翌日にあたる金曜日に一斉に始まり、クリスマスまで約1ヵ月間続きます。クリスマス商戦初日の金曜日はブラック・フライデーと呼ばれているのですが、 ![]() さて、2006年のアメリカ・クリスマス商戦の話題をさらったオンライン売上の急激な増加ですが、この要因のひとつとして、消費者にとってオンラインでの購買プロセスがとても便利になったということが挙げられます。オンライン・ショッピングでの送料無料サービスは今では当たり前ですし、大手リテーラーの中には返品の便宜をはかって返信用の宛名シールをパッケージに同封するところも増えています。オンラインでの購入商品の返品を店舗で受けつけてくれるというのは今では当たり前となりました。便宜性の向上と安心してショッピングできる環境が、消費者のオンライン・ショッピングを促進させていると考えられます。 また、インターネットという環境は、個々の顧客が自らの“ニッチ・ニーズ”にマッチする商品やサービスを探し当てることを可能にしてくれます。実際店舗に行き商品を探すのには時間も手間もかかりますし、店舗には“在庫”という制約もあります。一方オンラインならば“インターネット”に存在する商品やサービスを瞬時にして“検索”し、情報を入手したり比較リサーチすることができます。こういったことから「インターネットなら欲しいものがきっとある」という意識が消費者の間に確立され、オンラインショッピングを促進する結果になっているのだと思います。 さらに、消費者がオンラインで購買する大きな要因として考えられるのは、オンラインでのショッピング・エクスペリエンスの向上です。最近では特定の情報を入力するとその顧客にあったギフトを提案してくれるというギフト・アドバイザー的機能をサイトに設けるリテーラーも増えてきていますし、サイト内で自分に見合った商品を探すのも非常に容易になりました。Eコマースのインフラが確立され、オンラインでも店舗でショッピングするのと同様あるいはそれ以上のエクスペリエンスを得られるようになった今、消費者が自分たちのニーズにより完全な形で応えてくれるオンラインに向かうのは当然の傾向といえるでしょう。 アメリカのクリスマス商戦に占めるインターネット売上の割合が年々大きくなり、“インターネット・リテーラー”のみならず、従来型のリテーラーもインターネットの利点を活かしたマーケティングやプロモーションに力を入れ始めています。感謝祭の翌日でクリスマス商戦の幕開けであるといわれているブラック・フライデーを見ても、従来、数量限定で店舗のみでしか売られていなかった目玉商品を今年は多くのリテーラーがインターネットで販売するなど大きな変化が見られます。例年、アメリカのクリスマス商戦は店舗での顧客獲得合戦が恒例でしたが、今後はオンラインでの熾烈な争いが注目されていきそうです。 関連ブログはこちらです。 『米国のクリスマス商戦-ブラックフライデー-』 ![]()
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